6.26.2017

洗面所照明の交換

適当な梱包が異国情緒あふれる

すったもんだして到着した照明器具はキャストアルミ2ピースと分厚いカバーガラス、バルブとステー、電気コードのみからなるごく単純なつくり。ていうか照明器具はそれさえあれば成立するものなので、ある程度以上の値段はほぼ意匠代と言っていい。
取り出してみた本品はマスとしての造形は(見込んだ通り)すごくいい。が、細部の詰めと製品管理が甘いのが海外のプロダクトらしいところ。製品管理の甘さとしてはカバーガラスに傷が入っていたり接着剤がガラスにくっついていたり、そして細部の詰めの甘さは背面に現れる。

ガイジンは細かいところ気にしないのね

見ての通り、電球を留めるステーのボルトがそのまんま背面に突き出している。ボルトは乱暴にねじ切られていて切り口は斜め、このままではまっすぐ取り付けられないし、無理に押し付ければ壁に穴が開いてしまう。国産メーカーでは絶対にありえないこの辺の大雑把さ加減がいかにもな感じ。
まあこの程度は大した瑕疵ではない。接着剤はシンナーで擦れば綺麗に落ちるし、背面のでっぱりはスペーサーを拵えて逃がしてやればいい。


MDF合板のスペーサー。どうせ隠れる部分だから見てくれはどうでもいいんすよ

呼んだのは以前にも何回か工事を依頼したことのある顔なじみの電気屋さん。特段腕がある訳ではないが知った顔なので頼みやすい※1。洗面所二か所とユニットバスの二か所、計四か所の照明交換を依頼すると器具をしげしげと眺めて曰く
「洋物好きですねー」
洋物か。いやどちらかといえばおじさん洋物はあまり好みじゃないんだけどなあ。だってエロにわびさびがないでしょう男も女も妙に陽気でオーイエーオーイエーうるさいし。
それはともかく、ことタイルと照明に関しては洋物はセンスもバリエーションも国産品の比ではないというのが両者を調べ倒したうえでの率直な感想。積み上げてきた歴史の長さが違うので仕方ない※2

四か所の交換工事は90分ほどで終了。電気屋さんが帰った後にスペーサーがはみ出していたり取り付けボルトが斜めに刺さっていたり角度がまっすぐでなかったりの荒っぽい仕事を自らきちんとやり直してやっと一連の照明交換イベントが終了。以前から気になっていた左右非対称性は解消しきれなかったもののかなりマシになったので、ひとまずはこれでよしとする。
ああ面白かった。


ビフォー。立方体のすりガラスの中にクリプトン球が二つずつ。この照明も決して悪くないのだが初期工事が残念。どういうわけか上下も左右も位置が揃っていない


アフター。高さはほぼ揃えたものの窓からの左右距離のズレは解消しきれず。正確には左側をあと3cm寄せる必要があるが、これ以上寄せると電気コードを引くために空けられた壁の穴が露出してしまう


フラッシュ撮影。よくあるインダストリアルライトとは似て非なる造形がお気に入り

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※1 過去のいきさつからもうエアコン工事を頼むことはないが、照明交換程度なら問題ないだろうという判断。
※2 勿論和風には和風の良さがあるが、日本人の多くが洋風生活を送るようになってまだ実質100年にも満たない。



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