11.03.2015

おなじみの建売三兄弟

我が家の並びにある大きな古家が取り壊されて更地になってから二年余。
まずは更地を一括で売りに出し、買い手がつかないので三分割して売りに出し、
それでも売れないのでとうとう最後の手段として家とセットで売りに出すべく建売住宅を建築中。
残念ながらいかにもありがちな、三棟とも判で押したように同じ外観。基礎の形も同じ=間取りも同じなら屋根の角度も同じ、ドアの位置も同じで窓の数まで同じ。建売三兄弟。
そしてこれもありがちな、敷地に目一杯(恐らく建蔽率ギリギリ)家を建てて隣との隙間は数十cmしかないという。一戸当たり三十坪も※1土地がありながら、コンセプトはその半分以下の土地に建てるミニ戸建売となんら変わりない。
元の土地の値段からして完成した暁には相当の収入がある層※2にしか手が届かない値付けの高級建売として売りに出されるのは確実だろうに、建売とはいえ年収ピラミッドのてっぺん付近の人間に向けて売る家をどうして下町の激安ミニ戸建売と同じ発想と仕様で建ててしまうのか、全く理解に苦しむ。
確かにそういう建て方をすれば床面積は稼げる。延床面積は我が家の四倍は下るまい。しかし激安建売との値段の差が地価と床面積の差だけで「手間の差」が一切ないというのもいかにも貧しい発想ではないか。高いのに貧しいとはこれいかに。それともこの家をさくっと購入してレクサスなんかカーポートに置いちゃう小金持ち(偏見)程度ならそういうのは気にならないのか。自分なら嫌だなあ。あ、小金持ちじゃありません小銭持ちです

しかしこの建売三兄弟、毎日通勤で目の前を通るので工事の進捗がつぶさに見て取れるが、基礎の鉄筋密度は明らかに我が家のそれより低かった。広さではボロ負けでも基礎の頑丈さでは勝ったぜ…ふふふ
しかしツーバイは工事が早いね

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※1 「ハァー三十坪なんてオラん家の納屋より狭いべっちゃ」と笑うドがつく田舎にお住まいの貴兄、この辺の三十坪はド田舎の山の一つ二つ売ったくらいでは手に入りませんぜ
※2 収入が低くても相続財産を含む親の支援というチートアイテムがあるなら話は別。ていうか一般リーマンが家を買うとなったら親の経済的支援を受けるのが普通なのか?周囲に聞く限りでは大なり小なり殆どがそのようだ…二世帯住宅なんて半分以上出して貰うのが当たり前みたいな感じで

2 件のコメント:

  1. あそこですね。。30坪もあるんですか。。
    ご近所の息子(娘)夫婦とかが買うかな。。節税的投資用とか(すぐ賃貸になる)。。
    売値9千万・・・ていう感じですかね?
    売れなくて1年後にどれだけ値引きするか・・・。

    うちのほうみたいに「オサレ」な家とは言わないだろうけど、チラシの「売り文句(コピー)」が気になりますね。。

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    1. お洒落じゃなくてオサレという単語は幾許かの揶揄的なニュアンスを含んでいるんですが…分かっていて使用したならそのコピーライターは英国人的なジョークセンスをお持ちなんですね笑

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