1.28.2013

とかいのネズミといなかのネズミ

セカンドオフィスがある一帯は、丘陵地を切り開いて開発された新興住宅街。
平地はほぼ皆無で道という道は全て坂道になるのだが、広々と取られた土地にゆったりと構えられた家々が整然と並ぶ街並みは、これはこれでいいものだ。
といって別にこの辺が高級住宅街という訳ではなく、この辺りの地価を考えてみれば、これが「ごく普通の家」である事は想像に難くない。

我が家の周辺であれば土地だけで軽く億超えの街並み
モッタイナイの概念を豊かな自然と資源に恵まれた大陸で生きてきた人が理解するのは難しいのと同じく、新車の購入と土地の購入を天秤にかけられる社会で生きている人にとっては、LWH…10坪そこそこの土地に15坪の家というのは想像を絶する世界であるかもしれない。かくいう自分もここの住民だったなら「家は最低この程度でしょ」と信じて疑わなかったかもしれないし。

環境が違えば進化の姿も変わる。進化の過程で自ら手足を捨てる事で環境に適応したヘビのように、東京の都市事情に適応進化したコンセプトがLWH、だから小さくとも貧乏臭さを感じないのだなあ…などと自宅自賛しながら歩いていると、


見かけん顔やなお前

犬に吠えられる。

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