7.01.2011

One-hit wonder

先日のエントリで触れた映画「プラトーン」。
それまでベトナム戦争物といえば観念的な「地獄の黙示録」や感傷的に過ぎる「ディアハンター」くらいしかなかったところに初めて赤裸々なリアリティ描写を持ち込んだ本作は公開当時は大変な話題になったのだが、劇場に足を運んだ自分には内容もさることながら戦争映画らしからぬ沈鬱なBGMが強く印象に残ったものだ。
その沈鬱な「プラトーンのBGM※1」がAdagio for Strings(弦楽のためのアダージョ)というサミュエル・バーバーによるクラシックの楽曲であった事を知ったのは後日、で更にそれが「クラシック一発屋ランキング」で上位にランクされている(笑)と知ったのはつい最近。
一発屋て。
クラシック門外漢の自分にはクラシックにもそんなのがあるのかいという感じなのだが、一発屋ばかり集めたクラシックCDも出ているくらいなので、完全に同一とまではいかないまでも、概ねファンの間では共通認識となっているのかもしれない。

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※1 雛鳥のすりこみではないが、映画で触れるのが最初であればこのような認識となるのは致し方ない。同様に、洋楽を聴き始めるまでの子供時代の自分にとって Let it be は長らく「悪霊島のテーマ」であったのだ。ポールの代表曲をよりによって悪霊島のテーマはないだろう。

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