7.11.2011

Just wanna have fun

週末は渋谷で丸一日を研修に費やす。
会場となった建物からは隣の国連大学が良く見える。


この建物は正面から見ると典型的な富士山型のシルエットで、誰もが漫画やイラストで目にした事のあるいわゆる「シンボライズされた大学」をそのまま象ったかのようなベタ過ぎる形状が逆に威厳と凄みを漂わせている※1のが何だかすごい。設計は丹下健三、言われてみれば押し出しの強い反復を含んだゴシカルな意匠はほぼ同時期※2に完成した都庁舎にも共通して見られるもので、好き嫌いは別としてインパクトは抜群。これは偶にあるからアクセントとしていいのであって、街がこんな建物だらけだったらくどすぎて嫌だ。

渋谷までの交通手段は当然の如く自転車。着替えさえあれば大丈夫。というか夏は電車で移動してもどうせ歩いている間にじっとり汗をかいてしまうのは避けられないのだから、移動中は大汗をかいても目的地に着いたらしっかり着替える方が寧ろ爽快である事に最近気がついた。

考えてみれば、街で最も自由な乗り物※3である自転車で都心を移動する楽しさはそこに住む者だけが(地価物価の高さ土地の狭さ占有面積の少なさといった悪条件と引き換えに)手にする特権であって、そう考えれば都心に住む諸々のデメリットだけを甘受してこの特権を放棄するのは勿体無い話。ケチな自分が行き着いたのはある意味必然であったのかもしれない。自転車がエコとかそういうのはどうでもいいんで。

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※1 実は国連大学「本部」で日本に本部のある唯一の国連機関だったりする。と知るとこのベタベタな形もそれなりに説得力のあるものだ。ちなみにここは(本来の大学の目的たる)純粋な研究機関なので学部生は募集していない。たとえ偏差値80あっても入れない
※2 東京都庁舎は1991年、国連大学本部は1992年に完成。
※3 寄り道自由の立ち寄り自由で駐車自由、ついでに言えば一方通行逆走も自由(本当はいけないのだが)。停める場所を探すのに常に苦労する自動車は言うに及ばず、最近はあっさり駐禁を切られてしまうようになってしまったバイクと比較しても街中での自由さは際立っている。

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