6.07.2011

インディペンデンス

弱者※1が食い物にされるのは残念ながら世の常で、
そんな世の中は怪しからんと言うのは簡単でも、実際に世界を変えるのはとてつもなく難しい。
ならば自分を変える方が余程手っ取り早い。

資本家となって搾取する方に回ろうなんて野望を抱く必要はなくて、
要するに自分の足で社会に立つ事、経済的に自立する事。
それが出来れば最低限は弱者から脱する事が出来る。
安定継続収入がありさえすれば、そもそも部屋一つ借りる程度で保証人を立てろなどとは言われないし、
意味のない契約を結び、払う意味が全くない「保証費」を毟り取られる屈辱に甘んじる事もない。
そして精神的な自由は経済的な自立に依存する。

なので、事務所を辞めてしまった山本太郎の今後は人事ながら心配でもある。
役者として固めた地歩を擲ってまで主張すべき事を主張していくという行為は確かに尊く素晴らしい事には違いないが、一方で人は生活の糧を確保して初めて、何者にも左右されずに己の信念とそれに基いた言動を貫ける筈なのではないか。

人間は霞を食べて生きていけるわけではない。金が無ければ生きていけない。
金が無ければ、それこそ金の為に良心を捨てプライドを捨て正義感を投げ捨てて
言いたい事を言わず、言いたくない事を言わざるを得なくなるような状況に陥るかもしれない。
自分ひとりならいざ知らず、彼には扶養家族がいるのだから尚の事だ。

彼のように純粋な気持ちで立ち上がり行動に参加した若者が次々とオルグられ、いわゆるプロ市民や極左団体の駒として取り込まれてしまう例は枚挙に暇がない。市民活動はああいう連中にとって草刈場であるのは有名な話。
知名度抜群の彼は正しく宣伝塔としてうってつけの逸材なのだが、本当にそうなってしまっては彼の純粋な気持ちは意味がないどころか逆に害悪でしかなくなってしまう※2
どうか彼にはダークサイドに堕する事無く、純粋な正義感をそのまま真っ直ぐ貫いて欲しい。

プロ市民の成れの果ては菅直人。ああ碌なもんじゃない

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※1 二元論で言えば資本家ならざる我々雇われ人はみな搾取される弱者であると言えるが、自分はコミュニストではないしここはイデオロギーを語る場ではないのでさておく。
※2 山本太郎は最近のツイッターでピースボートに非常に好意的なつぶやきを残したりしている。あーヤバイよヤバイよ

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