1.20.2011

駅前生活からの開放

ツーキニストになって以来、日々の食料調達先は自宅最寄り駅前のスーパーから隣町の駅遠スーパーにシフト。
自転車通勤路沿いにあるこの店は最寄り駅の駅前スーパーより却って立ち寄りやすく、しかも自宅そばの店にはない豊富な品揃えが魅力。
生活動線が変わると立ち寄りスポットも変わるのは当たり前といえば当たり前だが、面白い。

都内では一般的には自宅と職場の往復には電車が用いられ、
従って平日の生活動線はほぼ「勤務先最寄り駅周辺」と「自宅最寄り駅周辺」に限られる。
駅を中心として街が作られる日本※1では、生活に必要とされる店の多くは駅前に集中して存在し、贅沢を言わなければ駅前の僅かな範囲でほぼ生活が事足りてしまう。例えば平日の夜は駅に降り立つと駅前のスーパーで買い物をし、駅前の本屋で新刊を物色し、駅前のカフェでお茶して時間を潰してから帰宅するような生活パターンがごく当たり前。そこに選択の余地は殆どなく、せいぜいが近隣の二、三件の店からどれを選ぶかという程度。

非常に合理的で便利だが、この予定調和は何というか「お前の生活パターンなんかお見通しだよ」とでも言われているようでどこか面白くない。勿論そんな事を言う者はいないのでただの妄想に過ぎないのだが、この駅の利用者にはこれというお仕着せのような店ぞろえにはどこか反発心を覚えるのも確か。

なので、通勤の交通手段に自転車を用いてこの「駅前の呪縛」から逃れ、駅近とは全く関係ない基準で通いのスーパーを選ぶというだけでも何となく胸がすく思いがするものだ。こんなのでもストレス解消の一環になるのだから我ながら単純というか安上がりな性質というか。


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※1 欧州では教会。

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